第1話 
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どうしてこういう特徴のない主人公にするのか
  「OZ」において、異世界より何者かがやってくることはそう珍しくない。魔法と科 
学とが混然一体となったこの世界においては「召喚」は日常茶飯事であったし、そうい 
った空間のゆがみにひっかかる間抜けな者も、異世界には多かったからである。しかし 
その異邦人は奇妙であった。少女は、「OZ」における如何なる種類とも違う服装であ 
り、また得体の知れない道具をかかえていた。 

少女:「‥‥‥ったく、一体何がどうなって‥‥‥!?ここはどこ?え?ボク一体!?た 
    しかお庭の掃除しなさいっていわれて、ホウキ持って家を出て‥えー!?お家の 
    庭、こんなに広くないよぉー!?」 

ポットマン                    ドロシー 
陶瓶人A:「どうやら“異世界人”のようだにえー!誰かが召喚したのかにえ?」 
陶瓶人B:「‥‥しかし、この妙な波動はびー、‥‥ただ者ではなさそうだびー!」 
陶瓶人C:「今の内に始末するしー!どうせ“ドロシー”ならウィッチバスターがすぐ 
      にかぎつけてくるしー!」 

少女:「え!?なに?なになになに!?ボク何かした?ちょっと!その危険で怪しげな 
    動きは何だよぉー!?一体ボクどうしちゃったのー!?」


 
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