第12話 
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後ろにいるのはスケアの精神体。スタンドではない(^^;)
        オ ズ 
 100年前「OZ」において起こった大きな戦乱については、「OZ」に住む誰もが知っ 
ている。しかし、その戦いの是非や理由については誰もが黙して語ろうとしない。記憶 
にとどめられているのは100年前に大きな戦いがあったということ。そしてその結果、 
 イーストウィッチ 
“東の魔女”が魂だけとなってもこの魔法世界「OZ」に復讐しようとしているという 
ことだけである。なぜ“東の魔女”が戦い、破れ、何に復讐しようとしているかさえ誰 
もが口にしない。100年前より生き延びている者たちすらそれを語ろうとはしないから 
                                イースト ウィッチ 
である。旧支配者も支配の座から降りた今となっては“東の魔女”の名だけが一人歩き 
していた。 

            ウェストワイズマン
ティン:『西の賢者の名にかけて真実のみを語ろう。心を開くのだ。』 
スケア:「どうしようってんだ?」 
                                 ドロシー
ティン:『ゆっくりと話している時間はない。“異世界人”を救わねばならん。データ
    を心に直接送り込む。』 
スケア:「‥‥‥やっぱ、やめだ!」 
ティン:『!?』 
リオン:「ス、スケア!?」 
スケア:「‥‥聞いてなんになる?ドロ、‥‥その子を助けるったってニュートロン神 
                        あんた 
    殿までは三日もかかる!それに西の賢者がまたあたいたちを騙すかもしれねぇ 
    しな!」 
ティン:『‥‥‥‥‥』 
リオン:「‥‥‥‥‥」 
                                                                  あんた  ノースエレメンタルマスター サウスセントハ 
スケア:「100年前だってそうだったじゃないか!西の賢者も、北の精霊王も!南の聖 
    イアー 
    天王でさえも逃げ出して残されたあたいらがどんな思いで戦ったと思ってるん 
    だ!」 
ティン:『‥‥封印されたのはお前達だけでは無い。』 
スケア:「なんだ!?」 
ティン:『強大な力を持っている我々は真っ先に封印された。』 
スケア:「‥‥けっ!そんなごまかし通じるかよぉ!なんであんたらには魔法力が残っ 
    ているんだ!?こちとら封印されて以来ちっちゃな火を起こすのだって苦労し 
    ているってのに!」 
ティン:『‥‥見るがいい。今私の姿を転送しよう。』 
 キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン 
リオン:「!!こ、これは‥‥‥!」 
スケア:「!?‥‥‥‥!!」 
                                                              サウスセントハイアー
ティン:『‥‥私はこのように赤ん坊にされた。“南の聖天王”は身体ごと大気に溶け
                                                          ノースエレメンタルマスター
    込んでいる。最も勇敢で誇り高かった“北の精霊王”は半身を石にされ、今も
    はるか北の果ての“黒の森”にたたずんでいる。』 
スケア:「‥‥そ、それがごまかしだって言うんだよ!あんたらには魔法力が残ってい 
    るじゃないか!進んでそんな姿になって責任逃れしようとしているんだ!!」 
リオン:「‥‥ス、スケア‥‥。」 
ティン:『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥』 
スケア:「信じるもんか‥‥。信じるもんか!力がありながらこの100年間何もしよう 
    としてこなかった連中のいうことなんか!!」 
ティン:『‥‥仕方が無かったのだ。我々がこうした力を残していることを知られたら
    その時こそ奴は全力で我々を滅ぼそうとするだろう。』 
                                                                イースト ウィッチ 
スケア:「滅ぼされちまえよ!もとお仲間の“東の魔女”によ!!」 
リオン:「スケア!」 
                                                      イースト ウィッチ
ティン:『‥‥我々に力が残っているのは“東の魔女”のおかげなのだ。』 
リオン:「ええ!?」 
スケア:「ほら見やがれ!!やっぱり裏で汚くつながっていたんじゃねーか!」 
ティン:『彼女は最後の力をふりしぼって我々を完全封滅から救ってくれた。あの魔法
    力の暴走状態にもかかわらず‥‥。そして自らの魂さえも切り離し世界を救っ
    たのだ。』 
                                                                                          ヤ ツ 
スケア:「‥‥ふざけんじゃねぇぜ!!最初に戦さを始めたのは“東の魔女”だろうが 
    よ!」 
ティン:『‥‥本当にそう思っていたのか?』 
スケア:「な、なに〜!?」


 
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