オ ズ
100年前「OZ」において起こった大きな戦乱については、「OZ」に住む誰もが知っ
ている。しかし、その戦いの是非や理由については誰もが黙して語ろうとしない。記憶
にとどめられているのは100年前に大きな戦いがあったということ。そしてその結果、
イーストウィッチ
“東の魔女”が魂だけとなってもこの魔法世界「OZ」に復讐しようとしているという
ことだけである。なぜ“東の魔女”が戦い、破れ、何に復讐しようとしているかさえ誰
もが口にしない。100年前より生き延びている者たちすらそれを語ろうとはしないから
イースト ウィッチ
である。旧支配者も支配の座から降りた今となっては“東の魔女”の名だけが一人歩き
していた。
イースト ウィッチ
ティン:『いにしえの戦いにおいて確かに“東の魔女”はその魔法力を用いて戦乱を
起こしていた。しかしそれは彼女の意志ではない!』
リオン:「ど、どういうこと?」
スケア:「てめっ!いい加減な事言ったって‥‥!!」
イースト ウィッチ
ティン:『“東の魔女”は操られて、いや呪縛されていたのだ。憑かれていたと言っ
た方がいいかもしれない。』
リオン:「それで戦乱を‥‥‥?」
スケア:「嘘っ八だよ!!!今さらそんな与太話!!」
イースト ウィッチ
ティン:『お前ならばわかるだろう。“東の魔女”がどれだけ「OZ」の人々の繁栄
イースト ウィッチ
と平和を願っていたか。激しい憎悪は深い愛情の裏返しだ。“東の魔女”の一
番の弟子だったお前にわからないはずが無い。』
スケア:「やめろよ!あたいがそれでこの100年間どれだけ苦労してきたと思ってる
ん だ!世界を破滅させようとした師匠を持ったあたいがよ!!」
リオン:「‥‥‥スケア‥‥‥」
スケア:「だいたいその話にゃ証拠がねぇ!何の根拠があってそんなことを言いだす
ん だよ!」
ティン:『‥‥まだわからないのか?お前達の封印だ。』
スケア:「!?」
リオン:「こ、この封印!?」
ティン:『その封印には異世界の文字だがまぎれもなく「OZ」と書かれている。気
付かなかったのか?』
スケア:「‥‥気付いてはいたけど‥‥そ、それが何の証拠になるっ‥‥あっ!」
ティン:『理解したようだな。』
リオン:「ど、どういうこと???」
キィ
スケア:「‥‥封印は、その術者の名前あるいは守護する者の名前が鍵となる‥‥。」
ティン:「‥‥すちーむ男爵ヲ“銀ノ靴”ニ召喚シタ時ノヨウニデスネ。」
リオン:「そうか!‥‥じゃ!!」
スケア:「あたいらを封印したのは‥‥‥「OZ」‥‥‥「OZ王」!!」
イースト
ウィッチ
ティン:『私の役目はここまでだ。“東の魔女”の生まれ変わりを守らねばならない。』
リオン:「ああ、ちょっ、ちょっと!!」
ミノ セカテ
ティン:「キュイン キュイン キュイン キュイン ‥‥‥ LOG OUT −−−ゴ利用時間ハ、 14分27秒
デ シタ。ゴ利用誠ニアリガトウゴザイマシタ。Host requested clearing
the call
OK にゅーとろんしすてむOFF ‥‥‥にゅーとろんトノ接続ガ切レマシタ。」
スケア:「あーあーあー!!」
カラト カラト
ティン:「にゅーとろん神殿マデハ350らんぐ、徒歩ノ場合1時間5らんぐトシテ70時間デ着
キマス。」
スケア:「どうやって行けって言うんだよ!?」
謎の声:『‥‥心配はいりません‥‥。』
リオン:「!?‥‥誰?」
謎の声:『‥‥わたしがあなたたちをニュートロン神殿まで導きましょう‥‥。』
サウスセントハイアー
スケア:「あ、あん‥‥いや、あなたは‥‥‥!“南の聖天王”!!」 |