第13話 
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点描に苦しんだ。神殿は何度目のコピーか
       オ ズ 
 100年前「OZ」において起こった大きな戦乱については、「OZ」に住む誰もが知っ 
ている。しかし、その戦いの是非や理由については誰もが黙して語ろうとしない。記憶 
にとどめられているのは100年前に大きな戦いがあったということ。そしてその結果、 
 イーストウィッチ 
“東の魔女”が魂だけとなってもこの魔法世界「OZ」に復讐しようとしているという 
ことだけである。なぜ“東の魔女”が戦い、破れ、何に復讐しようとしているかさえ誰 
もが口にしない。100年前より生き延びている者たちすらそれを語ろうとはしないから 
                                        イースト ウィッチ 
である。旧支配者も支配の座から降りた今となっては“東の魔女”の名だけが一人歩き 
していた。 

                             イースト ウィッチ
ティン:『いにしえの戦いにおいて確かに“東の魔女”はその魔法力を用いて戦乱を
    起こしていた。しかしそれは彼女の意志ではない!』 
リオン:「ど、どういうこと?」 
スケア:「てめっ!いい加減な事言ったって‥‥!!」 
     イースト ウィッチ
ティン:『“東の魔女”は操られて、いや呪縛されていたのだ。憑かれていたと言っ
    た方がいいかもしれない。』 
リオン:「それで戦乱を‥‥‥?」 
スケア:「嘘っ八だよ!!!今さらそんな与太話!!」 
                                        イースト ウィッチ
ティン:『お前ならばわかるだろう。“東の魔女”がどれだけ「OZ」の人々の繁栄
                                                  イースト ウィッチ
    と平和を願っていたか。激しい憎悪は深い愛情の裏返しだ。“東の魔女”の一
    番の弟子だったお前にわからないはずが無い。』 
スケア:「やめろよ!あたいがそれでこの100年間どれだけ苦労してきたと思ってる 
ん    だ!世界を破滅させようとした師匠を持ったあたいがよ!!」 
リオン:「‥‥‥スケア‥‥‥」 
スケア:「だいたいその話にゃ証拠がねぇ!何の根拠があってそんなことを言いだす 
ん    だよ!」 
ティン:『‥‥まだわからないのか?お前達の封印だ。』 
スケア:「!?」 
リオン:「こ、この封印!?」 
ティン:『その封印には異世界の文字だがまぎれもなく「OZ」と書かれている。気
    付かなかったのか?』 
スケア:「‥‥気付いてはいたけど‥‥そ、それが何の証拠になるっ‥‥あっ!」 
ティン:『理解したようだな。』 
リオン:「ど、どういうこと???」 
                                                       キィ 
スケア:「‥‥封印は、その術者の名前あるいは守護する者の名前が鍵となる‥‥。」 
ティン:「‥‥すちーむ男爵ヲ“銀ノ靴”ニ召喚シタ時ノヨウニデスネ。」 
リオン:「そうか!‥‥じゃ!!」 
スケア:「あたいらを封印したのは‥‥‥「OZ」‥‥‥「OZ王」!!」 
                      イースト ウィッチ
ティン:『私の役目はここまでだ。“東の魔女”の生まれ変わりを守らねばならない。』 
リオン:「ああ、ちょっ、ちょっと!!」 
                                                               ミノ  セカテ 
ティン:「キュイン キュイン キュイン キュイン ‥‥‥ LOG OUT −−−ゴ利用時間ハ、 14分27秒 
デ    シタ。ゴ利用誠ニアリガトウゴザイマシタ。Host requested clearing the call 
     OK にゅーとろんしすてむOFF ‥‥‥にゅーとろんトノ接続ガ切レマシタ。」 
スケア:「あーあーあー!!」 
                                           カラト        カラト 
ティン:「にゅーとろん神殿マデハ350らんぐ、徒歩ノ場合1時間5らんぐトシテ70時間デ着          キマス。」 
スケア:「どうやって行けって言うんだよ!?」 
謎の声:『‥‥心配はいりません‥‥。』 
リオン:「!?‥‥誰?」 
謎の声:『‥‥わたしがあなたたちをニュートロン神殿まで導きましょう‥‥。』 
                                                      サウスセントハイアー 
スケア:「あ、あん‥‥いや、あなたは‥‥‥!“南の聖天王”!!」


 
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