第17話 
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枠線がないのでなんかむちゃくちゃ
  勇気とはなんであろうか?自分の身を省みず誰かを助けようとすることだろうか?助 
けられなくても勇気ある行動は一つの評価を得るのだろうか?例えかなわない相手で 
も一矢報いるために命を懸けることは勇気なのだろうか?100年前の戦いで強大な敵に 
立ち向かい、そしてその力を奪われた“封印持ち”は必ずこの疑問を繰り返す。そして後 
悔と自責とで自らをよけいに委縮させる。その姿こそが「勇気」の無い姿だと気付かず 
に‥‥‥‥。封印など無くても、負けたという記憶は人々から「勇気」を奪うのには充 
分なのかも知れない。 

謎の声:『‥‥もう一度問う‥勇気とはいったい何だ?‥‥‥‥』 
リオン:「そんなの、そんなのわかんないよ!」 
謎の声:『‥‥お前の仲間が我が身を捨ててまで友を守ろうとしたのは‥‥勇気ではな
    いのか?』 
リオン:「‥‥‥スケア!?‥‥スケアは‥‥強いもの‥‥」 
謎の声:『‥‥お前は弱いのか?』 
リオン:「‥‥‥あたしは‥‥‥勇気を封じられてしまった‥‥もの‥‥‥」 
スケア:「‥‥‥?‥‥リオン?誰と話して‥‥‥?」 
                                       テレパシー 
ティン:「精神波動ヲ検出。精神感応ガ届イテイルモノト思ワレマス。」 
                     テレパシー 
スケア:「‥‥精神感応‥‥?」 
謎の声:『勇気とは』 
リオン:「‥‥‥誰?いったい誰なの!?」 
謎の声:『勇気とは何者をも恐れぬ魂に宿るもの。‥‥‥お前は何を恐れている?』 
リオン:「‥‥‥!?‥‥‥あたしが‥‥恐れて‥‥いる‥‥?」 
謎の声:『何を失うのが怖いのだ?』 
リオン:「‥‥‥!?‥‥‥あたしが‥失うのを‥恐れて‥‥いるもの‥‥?」 
謎の声:『‥‥‥‥「弱さ」か‥‥‥?』 
リオン:「!!」 
謎の声:『‥‥‥強かった頃、お前はその強さゆえに孤独だった‥‥違うか?』 
リオン:「!!‥‥‥そ、そんな‥‥!?」 
謎の声:『封印は甘美な堕落をささやいた。「弱さを認めよ」と‥‥‥。違うか?』 
リオン:「‥‥‥誰!?あなたは誰ーっ!?」 
謎の声:『‥‥今も封印はお前を憶病にしている。失うことを恐れさせている。しかし
    そうして逡巡しているうちにすべてを失うことになる。』 
リオン:「‥‥‥!?‥‥‥すべてを‥失う‥‥?」 
カリバ:「ぐぅぅわわわあああぅぉぉぉぉ!!」 
スケア:「‥‥‥!!あの馬鹿!!何をぼけっとして!!」 
ティン:「危険デス。すけあノ身体ノ耐久力ハ極端ニ低下シテイマス。ソノママノ状態 
    デノ魔法力ノ使用ハタイヘン危険デス。」 
スケア:「黙ってろ!ここでやらなきゃあみんなやられちまうだろうがよ!!」 
その子:「スケア!今そっちへ!」 
カリバ:「ぐぅぅわわわわわああぅああぅぉぉぉぉ!!」 
スケア:「来るなぁー!!その子!!」 
リオン:「‥‥!!‥‥そっか、みんなが危ないんだ‥‥‥あたしったら何を‥‥。」 
謎の声:『‥‥勇気とはどんな時にでも胸をはることのできる心だ。リオン、仲間を見
    捨てて胸を自分自身に胸をはれるか!?』 
リオン:「はれないよ!!大好きな仲間だもの!!」 
謎の声:『‥‥‥‥‥‥‥‥‥』 
リオン:「‥‥わかった、わかりました。あなたが誰なのかも、そしてあたしがやるべ 
    きことも。」 
謎の声:『‥‥‥‥‥そうか‥‥‥』 
リオン:「‥‥見ていて‥‥‥‥下さい!」 
銀の靴:「スケアー!!ワシに向かって魔法力を放つシュポ!」 
                                 オメー 
スケア:「‥‥そっか!銀の靴は抗魔法金属だから‥‥弾ける!」 
銀の靴:「そうだシュポ!少なくともお前の身体は吹き飛ばんシュポ!」 
リオン:「駄目だ!!」 
スケア:「!?」 
銀の靴:「!?」 
リオン:「‥‥カリバの毛皮は魔法をはじく!その魔法力をあたしに!!」 
銀の靴:「ど、どーしよーっていうんだシュポ!?」 
カリバ:「ぐぅぅぅぅわわわわわああああああぅぉぅぉぉぉ!!」 
リオン:「やかましい!!今ぶちのめしてやるからおとなしく待っていろ!!」 
カップ・ド・ソーサー:「こーひーっ!?なんなのさー?いったいその態度なんなのさー!?」 
スケア:「‥‥目が活きてやがる‥フフッ‥その子!頼むぜ!」 
その子:「えーっ?あたしもなんかやるのー?」 
銀の靴:「とりあえず魔法力の塊が来たら足を振り上げるだけで良いシュポ」 
その子:「サッカーみたいだね、得意だったからいいけど。」 
スケア:「いくぜぇ!!リオン!!」 
リオン:「おおおおおぅ!!」 
銀の靴:「‥‥‥‥今だ!シュポー!!」 
その子:「ええーいっ!!」 
リオン:「いくぞぉー!!カリバァ!!」


 
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